誰よりも信頼出来る人物

遅い、どーかしたかな?今日、妙に胸がざわつく。てっきり昨日話してた、全巻持ち込んで来ると期待、いや、身構え、準備を色々と。

そう、迷惑な友人だ。誰からも好かれん私に構い、すっげぇ邪険に扱われようと、日々訪れる。厄介で大馬鹿な奴。でも、誰よりも信頼出来る人物。

だけどそれが、事故か?まっさか。奴は結構頑丈で、絶対大丈夫。彼女、私を絶対愛してる、それに対し馬鹿な発想を。困った。彼氏や友達もおらぬ上、同性愛たぁきつい。

「全巻持って来たよ!」お、あ…。「ん?目を白黒させ、問題でも?」遅いぜ馬鹿!「ちょ、急に何よ。人が折角持って来たのに。悲しいわ」

こっちのセリフだ!いつも朝早く来るくせに、午後だぞ午後?「あー、心配してた?」違うわ、早よ読みたかった!「強がり?可愛いなぁ」

うるせぇ!さっさと出せ!「漫画?」勿論!「多少は布教効果あり?」ま、珍しくね。「無茶苦茶大量に持ち込んで、それか」元々勝手にし始めたこと。